カウンタック銛ガール

2012年04月27日

第34回「コンドルは二度死ぬ」

「ドラゴンボールはある意味"ベジータの成長記"かな。そういう感じもする」


こんばんは、都内某所のモスバーガーでこれをしたためています。兄山です。

さて、冒頭の衝撃的な一文は何事かというと、今現在俺の真後ろに座っている大学生?(少なくともこの周辺に3校あります)かと思わしき男女2人組の、だいたい想像に難しくないと思いますが男性の方がちょっと漫画に興味ある〜といった風体の後輩っぽい女子の方に、延々"ジャンプ漫画"についての持論を展開しておりその最中に飛び出してきたさしもの俺も一瞬耳を疑った一言です。

え!?あのマンガって舌で相手のコメカミ突いて一撃でしとめる話じゃなかったの!?
(いつの話をしてるんだ)

酔いどれ森ガール手記(※本人の強烈な思い込みによる)という建前の本連載ですが、勿論私も普段は世を忍ぶ仮の姿で言いたいことも言えないこんな世の中を生きる現代人、少年ジャンプにはかれこれ30年以上興味津々な年頃です。明らかに平成生まれかと思わしきキッズ達の会話の中の、いつどのあたりで「ザ・モモタロウ」や「メタルK」等のビッグ・ボムが登場してくるのかと思うとワクワクしてしまい、原稿も遅々として進みません。(ダメじゃん)

そしておそらくこの先延々と待ち続けても「お〜い!!漫画だよ〜ん」や「変幻戦忍アスカ」等の単語は出てこないのでしょう。その悲しい予感がより私を陰鬱な気持ちにさせます。もうこれ以上1ミリもキーボードを押す力が出てこない位に。(だからダメじゃん)

でも、だからと言ってこの原稿を打つ手を止めてしまう訳にはいかない。
私は新たに決意をします。

何故なら、そうなると結果また〆切を一つかっとび一斗する事になってしまい、本当にこの連載のポジションが"この世に存在するのかしないのか"的なUMAっぽいラインギリギリの域までまた一歩神速のインパルスしてしまうからです。流石の私も森ガールの前にUMAになるのは本末転倒。本音を言うとUMAに対する憧れの方が若干強いのですが、いいでしょう、ここは涙を飲んで続けましょう。

いけない、モニター画面が涙でにじんできました。病気かな!!




遅れてきたルーキー

あ、で、そうだったそうだった。(さっきまでのノリは全部捨てて下さい)

それはさておき今回の本題(?)でした。今回はかなり他愛もないお話ですよ。
…え〜と、たしか前回更新分「冷静と情熱のTAIDA」内で中盤、

「例えば俺が"人生やったことない辞典"代表格として何かの拍子に森的なネイルアートを体験してみようもんなら」(※一部抜粋)

という、個人的にニュアンスとしては「たとえば僕が死んだら」に限りなく近い響きで発音して欲しい一節があったのですが(時間の無駄なので別に遡らなくてもいいです)、以上の件について前回の原稿入稿後に何か頭に浮かびでもしたのか、先日ノートに以下の様な走り書きがされているのを発見してしまい、若干戦慄を覚えたので(すっかり忘れてたので)ちょっとUPしてみようかと思います。
ご覧下さい。




0427_01.jpg





……………。

……なんだろ、これ?

とりあえず自分はサイコメトリー等の特殊な能力は持ち合わせていない為、紙面に触ってみた所で、

"何かに追われているらしい未来の自分からのダイレクト・メッセージ"
"空を埋め尽くすイナゴの大群、呆然と佇む農家の一家大黒柱かと思われる男性"
"仲間のピンチに即座にトランスフォーマーするコンボイ司令官"


等の映像がページを触った瞬間脳裏に電流を受けた様に浮かんできたりは全くしませんでした。
ようは、ここまでに至るまでの己の経緯、心境が共にまるで思い当たらないのです。
いつ、どこで、誰が、何を、何故、どのように…?

更に写真には入ってはいませんが、このページの上部分には

「森ガールは都会人らしいこととか全然できる」

という一文も、画像としてアップするのも恥ずかしい程判別しづらい汚い字で殴り書き(?)されており、何というかここまでくるともはや己の発想に被害妄想からくる言いがかりめいたものすら感じ、多少の薄ら寒さまで覚えた次第です。

こうして人はボタンをかけ間違えていく様に少しずつ狂気のスパイラルに陥っていくんでしょうか。
この連載も本文が"森ガール"という単語のみで最初から最後まで埋め尽くされた回が出てきた暁には迷わず映画「シャイニング」と同様の展開を疑ってみて下さい。




ときめきキャンパスガール

まあ良いです、本文に戻りましょう。
察するに、とりあえず紙の中心に書いてあることが当時の自分が一番伝えたかった事なのでしょう。

"ネイルアート"

・とんがりコーン
・ジョイナー
・厨2(魔物のツメ)
・ゴットハンド輝
・ゴットハンド洋一

サッパリだ。

全く意味がわからな…ううん、なんて嘘。
でも、美しい嘘…。
(※漫画「タイガーマスク」より抜粋)

実は自分には弱冠身に覚えがありました。

先日、私は都内某所のバーカウンターにて、おつまみ的な感じで山盛りになっていた"ポテコ"を、小学生界では最低限のマナーとして万国共通で認知されている"指に全部はめる"喰いで猛スピードで消費していたのですが、上記の通り走り書きの事を全く覚えていないにも関わらず、おそらくはその時に極めて近い心境で同様の事を考えていたのだと思います。




0427_02.jpg
小学生界での最低限のマナー





そうだ、下の部分にもそれはハッキリ書いてある。
これは「疑似体験」である、と。




きりもみ空中3回転

結論がワープ航法しすぎた気がするので説明しますと、え〜と、ネイルアートはこれまで雑誌等で何度か見かけた程度の認識ですが、曰く"指先のオシャレを楽しむ"ものであるといいますね。

そして更に前述していますが、現代社会を生きる一般女性…私の認識の中ではそれは"街ガール"の対極である"森ガール"も同様の事、以外にも肝が据わっていて且つタフである彼女達は、曰くデパートやショッピングモール、時には然るべき専門店にまで赴き、更に店の従業員であるその道のプロ、専門職の方々と対面式(勿論初対面も含む)でその"指先のオシャレ"への注文やアドバイスの指南等の交渉をやってのける、ということをしていますし、またそれが出来ます。

この、彼女達が大概なんて事なくやっていて、挙句にそれをブログ等にアップし戦況報告する猛者達まで見かけるこの行為、それこそがまず自分には絶対無理な第一難関なのです。生まれてこの方、本当に、ただの一度もそれをやった事がないままここまで来てしまったのです。

いや本当マジで無理。タイマンの方がまだマシです。
ラーメン屋で麺硬め、脂ニンニク多めの旨を店の親父に口頭で伝えるのとは違います。
"指先のおしゃれ"の前からして、自分には既にハードルが高すぎるのです。

以前、ただの一度だけ某化粧品のサンプルをもらう為にファッションビルに赴き、清水の舞台から飛び降りる様な気持ちでショップの女性店員さんに話しかけてみた事があります。

しかしおよそ己の、そして同年齢の女性は把握しているのが普通とされている自分の肌スペック(?)や性質、通常使いの化粧品の傾向/特徴等を、この時点で私は何ひとつ的確に理解できておらず、結果様々な専門用語(と言って良いのかもわからず位のレベル)を先方に次々に繰り出されてしまい、最終的には会話も困難な状況となって、ボロ雑巾の様になり帰宅した思い出があります。それも比較的最近。

タダのサンプルもらうだけでこの有様。ましてや、これがデパート等でよく見かける対面式で顔にメイクしてもらったりーだのカウンセリングしてもらったりーだのといった行為になってきた場合、自分は一体どういう風になるのか、それは火を見るより明らかです。
いくらある程度の年齢を重ねているとはいえ俺、まだ破滅に向かいたくない!!

ましてや"指先のおしゃれ"であるネイルアートの所要時間は概ね1〜2時間と言われています。
そして多聞に相手は若い女性のネイリストさん(この言葉出てくるまで35分かかった)でしょう。

そんなに長いこと2人対面で座って、果たして俺に何ができるっていうんですか。

何度考えても無理です。

俺が帰った後に「鬼が爪を削りにきた」「鬼が傷ついた翼を休めに来た」等の伝説が残ればまだ良いですが、待っているのは間違いなく「何あの、さっきの共同不振の客www」の一言で見送られる俺のみじめな後姿のみです。嫌だよ!なんで金まで払ってそんな事しなくちゃいけねーんだよ!!前やったワークショップと違ってやってみてえ事でもねえし!DJん時ジャマだし!!(以下、言い訳だけで80時間)




回転禁止の青春

おわかりですかね。

貧相なこれまでの経験値をフル活用してみた結果、自分にとってどういう事をしてみた結果が"指先のおしゃれを楽しむ"事になるのか、想像しえるギリギリのラインでひねり出したその具体例が件の走り書き・上記の5つかと思われる事を。

俺にとっての"指先のおしゃれ"とは、所詮トンガリコーンを重ねて指にはめ、ちょっとしたジョイナー(故人)気分を味わった後一気食いした程度で大概解消するものであり、またどちらかと言えば爪先に色々と施すよりは手そのものに何かカッチョいい細工や仕様を加えた方が良い、もしくはサイボーグや厨二っぽい能力への強烈なあこがれや希望に集約されているといえます。

しまいには具体案として某モソスターエソジソのコントまで出す始末。
可愛そうですね!(どっちも)




一触即発BOYS

…と、ここまで書いた所ですが、今回冒頭に登場したジャンプ2人の男女…現在もやはり絶賛マシンガントークを展開中の件の男性の方が、何がどうしてそうなったのか、ありがたいイコライザーや上限デシベル、モアレ、MIDIデータ、プラグイン等の話をしはじめたので私は少し薄ら寒いものを感じはじめている所です。

あれ…?誰かの友達の友達の友達くらいで繋がってね…?コレ…。

タモさんが翌日のゲストを紹介する必要ない位、ちゃんとどっかで繋がってね…?

途端に後ろを振り向くのが恐ろしくなった私は、とりあえず今回の原稿はこの辺りにして速攻PCの電源を落とし猛ダッシュ村で店を出てくれようかと思っている所です。

先刻まで席立つついでにちょっとどんな人か見たろうかな〜、とすら思っていたというのに、今では後ろにいるのはゴーゴン三姉妹だという脅迫思念、ないしペガサス幻想(ファンタジー)までが見える有様。そうさ!夢だけは誰も奪えない心の翼だから…!

おお、丁度良く振り出しに戻った様な感じでまたジャンプっぽくなってきた。

では今回は切りよくここでさよならしましょう。
来月は前半奥秩父に行く用事があるので、暫し合間があきます。山狩りにも刀狩りナイキ狩りにもあわず無事帰ってこれた暁にはまた次回にお会いしましょう。歯ァ磨けよ!!
(ネイルアートの話は!?)



posted by 兄山タイジ at 13:42| Comment(0) | カウンタック銛ガール
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